餅米を竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に一晩浸し、孟宗(もうそう)竹(たけ)の竹皮に包んでしばり長時間かけて炊きあげます。 アルカリ性の灰汁水が、餅米を分解し、粘りと風味のあるべっこう色のあく巻の完成。 (灰と言っても桜島の灰ではないですよ) 端午の節句のお祝いとしてよく作らますが、一年中売られています。 それぞれの家の味があり代々受け継がれています。 秀吉の朝鮮の役の島津軍や、慶長5年関ケ原の戦の薩摩兵児(へこ)は兵糧(ひょうろう)として携帯したという歴史ある郷土食で、木灰汁の成分のおかげで日持ちがよく保存食の役割もあった。 竹の皮で作ったヒモで結んであり、あく巻にヒモを巻き切り分けて食べる。 あくまきの歴史は古く、平家の落武者が伝えた。 種子島のツノ巻や坊津(ぼうのつ)の唐人巻(とうじんかん)が元祖など諸説。 あく巻は、端午の節句を祝う鹿児島独特のおもちです。 由来は、「関ヶ原の戦いに持参した薩摩兵児の兵糧だった」また「農家の田植え期の保存食だった」と言う説が語りつがれています。